バダルッコ・デ・ラ・イグレシア・ガルシアCATEGORY

パレルモで生まれ育った、ピエルパオロ・バダルッコはマルサラに隣接する、ペトロジーノ村の生まれ。マルサラの工業化の波にさらされ、小規模での生産をあきらめた、ピエルパオロの祖父は、彼の両親に街での生活を勧めた。しかし休みのたびに祖父のもとへ行き、ブドウ畑で作業を手伝っていたことが、ピエルパオロの原風景を形作った。2001年に、ワイナリーを立ち上げ、スティルワインを造りながら、少量ずつマルサラの原型(マルサラ・プレ・ブリティッシュ)となる、酒精強化無しのグリッロの熟成を始める。「ヴィナイオーロが語るべきは歴史、風景、ブドウ畑のみだ。自分を語ってはいけない。」と祖父の遺した言葉を信条にワイン造りをしている。また、祖父と同時代に生き、そして不屈の精神でワインを造り続けたマルコ・デ・バルトリへは、最大限の敬意を抱いている。マルサラという地域、グリッロという稀有な性質を持った品種、その品種の個性を活かした栽培と熟成、それを見いだし受け継いできた人の手によって、マルサラ・プレ・ブリティッシュは生まれる。

《 メインラベルについて 》
Pipa(ピパ)とはマルサラやペトロジーノで歴史的に使われてきた、416リットル前後の容量の木製樽のことで、ピパで醗酵・熟成され、ピパ単位で売り買いもされてきた。その樽を3/4まで満たした状態が、酸化熟成に最適とされている。

《 デカロゴ・ディ・イングハムによる、最良なマルサラ酒を造る方法 》
1、古木のグリッロ種の糖度と酸度の最も高い数値でバランスのとれる、
  皮がオレンジ色のときに収穫する。2、破砕、圧搾は足でおこなう。                   3、マセレーションと醗酵は木樽でおこなう。4、熟成はピパでおこなうこと。通常5年~6年からそれ以上。5、熟成中のピパは3/4までしか満たさない。

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