ル・レザン・エ・ランジュ(ジル・アゾーニ )CATEGORY

ピエール・オヴェルノワ、クロード・クルトワらを敬愛し、「亜硫酸無添加が絶対条件。ワインにブドウ以外のものは入れない」を信条とする、ジル・アゾーニのドメーヌ。ジルはパリで生まれ、ヴォルネイでの修業後、1983年、アルデッシュの静かな渓谷の山間でドメーヌ開設。畑はつい近年まで携帯電話も通じない、孤絶した地域であった。「ブドウはイエス・キリスト。畑は聖母マリア。造り手は二人に従う羊飼いである」を哲学に、真摯かつ情熱的なワイン造りで、濃いばかりで単調になりがちな地域のシラーやグルナッシュから、熟成後にブルゴーニュも及ばないほど繊細で複雑な美しいワインを生む。2016年から息子のアントナンが醸造に加わり、ワイナリー名義も息子の名に変更したが、当面はジルもワイナリーに残り、アントナンを手助けしている。アントナンの加入後はワイナリーの形態もネゴシアンへと変わり、アルデッシュの数人ブドウ栽培家達と契約している。栽培家の中には、やがてはヴィニュロンになろうという人もいて、アントナン達から醸造を学び、ワイナリーを立ち上げる若手も出ている。

1983年創業栽培:ビオロジック、Nature et progres
仕立て:ゴブレ、ギュイヨ、コルドン・ロワイヤル
支柱・添え木の素材:木
栽培品種:シラー、グルナッシュ、メルロ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ、ミュスカ
2015年~:ガメ、シャルドネ
自社畑面積: 7ha
土壌:石灰質・粘土
醸造:セミ・カルボニック
年間平均生産量:30000本
添加物は一切なく、濾過もしない、自然な造りのワイン
ガメの畑について・・・農家の友人からの買いブドウであり、畑(St julien de serre 畑②の方です)の面積は2haで樹齢は約35年。アルデッシュの山の斜面(標高400m)に位置し、土壌はシスト。雨量は年間約2000mm/㎡
5年前から栽培(ビオ認証取得済み)。ドメーヌから25Km離れたところにある。
ワイナリー「ル・レザン・エ・ランジュ」は、ジル・アゾーニが2000年にアルデッシュ南部の静かな山間に興したドメーヌです。同ドメーヌは2014年、ジルの息子アントナン・アゾーニを責任者として、ネゴシアンに生まれかわりました。
【アントナン・アゾーニのプロファイル】 1985年生まれのアントナンは、化学を修めたのち絵画関係のラボで働き、ピッツァイオーロや料理人としても働く。が、次第に父親の仕事である、ワイン造りに興味を持つ。オーストラリアのワイナリーとラボラトリーで2年間の経験をへて、2013年にアルデッシュへと戻り、父親のジルとともにワイン造りにたずさわった。2014年にドメーヌはネゴシアンとなる。ジルが所有していた畑は、友人のヴィニュロンへと譲られ、アントナン自身は15haの契約畑(4人のブドウ栽培家と、友人のワイン生産者たちと契約)と、自身の1haのシラー畑から得られるブドウでワインを造る。自身の畑を持ちつつネゴシアンになったわけ。
契約畑を増やしたのは、ビオロジック製ブドウを複数の栽培家から購入することをつうじて、《ビオロジック栽培のムーブメントをよりいっそう広めたい》と、アントナンが考えたから。同世代の友人には、同様の考えのもと、良い仕事をしている栽培家の畑を紹介する、「畑のクルティエ」のような仕事をしている者もいるそうだ。2016年や2017年のように、霜害や雹害のひどかった年には、このような仕事は特に重要になるはずである。
父親のジルは、完全に引退したわけではなく、アントナンとは別にジル本人のワインを造っている。アントナンは父親が興したル・レザン・エ・ランジュのスタイルを踏襲しつつ、自分自身のスタイルを模索中である。「まずは、醸造中に何が起きても、ジルのように焦らず待つことを覚えなくては」と、アントナンは語っている。~以上インポーター資料から

ワインを造る芸術家、天職としてのワイン造りを行う造り手。そこまで突き詰めたワイン造りをしながら、換言すれば所謂攻めた造りをしていながら、揮発酸や豆など、フェノレの類いを十分な許容範囲に収めながら、本質を突き詰め素晴らしい味わいを具現化する力量・情熱には凄まじいものがあります。ラベルに描かれた天使の絵にも深い意味を感じます!

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